第348話簡単に亀裂が現れた

「もちろん……」

ロニーは反射的に嘘をつきたくなった。

だが、エイデンの視線とぶつかった途端、言葉が喉の奥で凍りついた。やがて彼はぎこちない表情を浮かべる。「ジョンソンさん、ご心配には及びません。研究っていうのは、前のブレイクスルーのときもそうだったように、タイミングが肝心です。ただ、まだ本当のところ進展はありません。ひらめきが一瞬あったんですが、そこで邪魔が入って……ですから、現時点では進捗ゼロです!」

いずれにせよ、責任をかぶるつもりはなかった。

自分の能力不足など認めるはずがない。悪いのは、あの同僚が割り込んできたことだ。

ひらめき云々の話は、人を煙に巻くにはいちばん手軽だった...

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